夕方あとに自動車を運転するときは、暗くて前方が見づらくなるからへッドライトをつけます。
最近は、かなり暗くなるまでは無灯のまま走らせる方を多く見かけます。 反対車線の運転手には相当な迷惑をかけています。
暗くて見えないので、仮にぶつけらた場合は自己責任となります。
運転免許更新の際には、講師は、「夕方、暗くなる手前に事故が多発しますので、日没時いわゆる17:00(地域差あり)頃にはへッドライトをつけてください」と推奨しています。
タクシードライバーのなかには厳格に守る方もおりまして、昼間からへッドライトをつけて走らせる方もいます。
さて、最近はLEDライトが発明され、明るくて省エネということで恩恵を受けています。電気店でも室内蛍光灯はすべてLEDライトにチェンジされています。
LEDライトはそのままでは非常に眩しいので、加工されたカバーがかけられています。それで、その下で楽しく読書ができるんですね。
へッドライトもLEDライトが主流になりました。
へッドライトの「向き方向の上げ下げ調整」は、以前はボンネットを開けて固定したネジを回しておこなっていました。自分が見やすい方向に少し上向きに固定した場合、車検の際には元どおりの方向に戻されていました。
要するに対向車線の運転手に迷惑にならないようにする基準があったわけです。
現在は、自動車も進化して、運転席で、へッドライトの「向き方向の上げ下げ調整」ができるようになっています。それで、以前のようにボンネットを開けてネジで調整する必要はなくなりました。
このように、へッドライトの向き方向を自由に変えれるようになったことから、夜間、へッドライトを上向きのまま走らせている運転手が増えました。
10年以上も前であれば、ハイビームライト(へッドライト上向きとは異なるより明るいライト)は郊外で行うよう基準があり、運転免許更新所でも指導されていました。
ところが、現在では、市街地でも平気で ハイビームライトで走らせる方が増加しています。
このことについて、ネットでは様々なコメントがあり、賛否両論の状態です。
(自動車のへッドライトが進化する以前は、へッドライトの向きはネジ固定でしたから、より前方を照らすにはハイビームライトしか方法がなかった。現在では、へッドライトの向きは自由に車内でチェンジできる。)
このようなへッドライトの進化によって大きな誤解が発生しているものと思われます。
この異常現象についてネットで検索すると、やはり、「眩しくて困る」といった苦情が多く寄せられています。「へッドライトを上向きにした方が前方を見やすいと警察でも指導されているから仕方ないか」といった諦めムードの方もいました。
私はこれはおかしいと疑問に思い続けていました。最近、運転免許更新がありまして、その際、免許更新所の講師は「基本的に暗くなったらへッドライト上向きが前方を見やすい。ただし、対向車と行き違う場合は元に戻すように」と指導していました。
以上からしますと、やはり、へッドライト上向きは交通量の多い市街地では改めてもらいたいと切にお願いする次第であります。眩しくて仕方がありません!
このブログをご覧になられた方は、事故防止のためにも友人知人の方々へぜひお伝えくださるようよろしくお願いいたします。
参考
道路交通法第52条では、夜間走行時は、原則として走行用ライト(へッドライト上向き)とすること。ただし、対向車と行き違う場合はライトを減ずることとなっています。これに違反したときは罰金5万円。