一昨日の6月Ⅰ3日、産油国が集中する中東のホルムズ海峡で日本の海運会社が管理している石油タンカー2隻が某国の魚雷攻撃を受けて航行不能となりました。
イラン訪問中の安倍総理と最高指導者ハメネイ師が会談している最中に起きたこの事件は、某国がどこであれ、日本が独自の意見を日頃から発信することができていない国家的な体質を見透かれたうえでの攻撃であると思われます。
この事件が起きる前と後の総理の対応がそれを物語っています。報道を見る限りにおいて、会談では、終始アメリカのメッセンジャーに徹し、産油国に対する敬意が感じられません。会談前日に地元メデアが安倍総理に反発する記事を報道していますのでおよそ推測できます。
会談内容についての安倍総理の説明と最高指導者ハメネイ師の説明は異なっており違和感を感じます。
今後、イランがホルムズ海峡を封鎖する事態が起きたならば、日本に入る石油は滞ることが予想されます。日本の産業はどうなるのか?非常に心配です。
代替エネルギーとして、太陽光発電や風力発電が現実に稼働していますが、自然災害が多い日本ではあまり有効だとは思いません。
効率のよい代替エネルギーが開発されるまでは、世論の反対を受けて停止している原子力発電を再稼働しなければ日本経済は立ち行かなるのではと思います。
東日本大震災で被災した原子力発電所は大地震の際は自動停止していたので、被災は津波によるものです。当初の建設計画では標高30mであったものを、ある設計者の強い申し出によって10mに変更させられた経緯があります。
日本の技術は世界に誇るものがありますので、このような設計変更がなければ、被害はほとんどなかっただろうと思われます。
繊維の約半数以上が石油などから製造するポリエステル繊維でできています。石油の輸入が滞ると私たちの日常生活に支障をきたしますので、たいへん困ります。