去る6月9日に香港で103万人規模のデモが起きました。逃亡犯条例(犯罪人引渡条例)制定に反発しての過去最大規模のデモです。香港人の7人に1人が参加したことになります。
逃亡犯条例(犯罪人引渡条例)とは香港で拘束した容疑者を中国に引渡すことが可能となる法律だそうです。つい最近まで香港の書店主(民主的な国家であれば何の罪もない言論人)がある日突然、中国に強制連行され帰らぬ人となった状況をみれば、香港人が反発するのは当然のことではあります。
1997年にイギリスから中国に返還された際、今後50年間は自由を保障するとの約束でしたが、既に有名無実となっています。
自由はなくなって始めてその大切さがわかるものだそうです。私たち日本人は現在自由でありますが、もし、他国に占領されて自由が拘束された場面を想定したらよく分かります。
失われつつある香港の人々の自由が取り戻せるよう祈るばかりです。