先月の8月26日〜28日まで続いた九州の集中豪雨で河川の堤防が決壊して洪水となり、2人の方が亡くなられ、一人の方が重症を負われました。亡くなられた方々のご冥福を祈ります。
山の災害をコントロールできれば、河川の災害を自然とコントロールできることになるのでは思います。
山林事業は、外国産の安い材木に追われて、振るわなくなりました。
とは言え、外国産が輸入されてない明治時代においても、山林事業は重労働で就労者も少なく、また、植林してから換金するまでに相当の年月がかかるため魅力が少なくてやや放置ぎみではなかったかなと思います。(本多静六先生の自伝参照)
森林は間伐(木の根元の草取りなどの手入れ)が重要のようで、欠かすと藪になり、木も育たなくなり荒れ山になっていくそうです。
そして、木から胞子が飛散して花粉症の原因になるようです。
職住接近への需要の高まりによる市街地への人口集中に伴い、道路整備での全面アスファルト舗装、大小規模店舗敷地のアスファルト舗装やコンクリート舗装によって雨水は地面に浸透することが困難になりました。
このため、排水路拡張の速度がアスファルト・コンクリート舗装に追いつかない限り集中豪雨には洪水となります。
山のふもとの平坦地は人口増加によって不足したため、山を削って宅地造成した箇所も国内では多数存在していることから、山崩れによる被害も増えています。
今回の集中豪雨では、長崎県と佐賀県で1時間92ミリから110ミリ降り、24時間で434ミリと390ミリ降りました。これまでに経験したことのない豪雨だそうです。 車も水に浸かり、住宅被害も甚大です。
これまでも、行政側としては河川改修など努力はしてきましたが、今後は今回のような被害が起きないよ尽力してもらいたいです。
河川に堤防をそのままの状態で増設したとしても、増水したら決壊しますので、24時間雨量が500ミリきた場合でも耐えられるまで計算して、川底を浚渫して深くし、出た土砂は堤防に積み上げて固めて自然堤防にするなど私なりに考えました。
公共事業を嫌い「コンクリートから人へ」では尊い人命を救うことはできませんので、今回の災害を教訓として、今一度、治山治水の重要さを改めて国民全体で認識していきたいものです。